薪倶楽部  
HOME 施工例 敏之レポート 田園生活
のご提案
資料室 薪倶楽部 社長の日記帳 会社概要

 十数年ほど前からでしょうか、ご依頼を受ける住宅の新築・改築のプランの中に、「暖房に『薪ストーブ』を使いたい」というご希望が増えて来ているように思います。
 断熱技術が進んだことや、暮らし方としていわゆる「スロー」な環境を好まれる方が増えて来ているということでしょうか。
 そこで自分も実験的に使ってみました。5年ほど前の事です。
 私の実験的「薪ストーブ生活」は2年ほどでひとまず終了したのですが、お陰さまで、遠赤外線のゆるやかな温もり、そしてチロチロと覗かせる「炎」が与えてくれる「落ちつき」や「和み」などの精神的な効果など、「炎のある生活」の魅力的な時間を体験することができました。その上、「レトロ」一辺倒に見えるこの『薪ストーブ』,長い歴史の中で改良が進んで、中には熱効率が50〜80%もあるものもあって、暖房としての能力もなかなかのものなのです。
  ですが・・・「薪ストーブ生活」不便です、大変です
(1) 着火するのも石油・ガス・電気のように「スイッチ ポン」とはいきません。キャンプで焚き火をするように儀式のような手順と技術が必要。
(2) タイマー、ダイヤルでの温度調節と無縁。
(3) 煙突掃除はもちろん、ストーブ自体も適切に手入れや掃除をしないと一見丈夫そうな鋳物のストーブでも長持ちしません。熱効率の高い高機能のものになればなるほどメンテナンスも複雑。
(4) 薪割り、薪積みなども結構楽しいものです(ちなみに私は大好きです)が、とはいっても慣れない方には相当な体力と時間が必要。
(5) そしてなにより薪の安定した、かつ安価な入手が難しい。
 しかし「薪ストーブ生活」が好きな人に取って(1)〜(4)のことは問題にならないでしょう。これらの「不便さ」「大変さ」も趣味の内。あばたもエクボ・・・、「簡単じゃないところが良い」わけです。
 最終的な問題として残るのが(5)の薪の入手です。薪なしでは話になりませんから。
 幸いなことにこの度、継続的かつ一定量の原木の入手ルートのメドが立ちましたので、さっそく受け入れと乾燥、珠切りのための場所を用意し、当社ご利用のお客様向けの薪供給部門、名付けて『薪倶楽部』を開設することにいたしました。お気軽にご利用ください。

 薪倶楽部(まきくらぶ)の提案
(1) 入会について
  当社で住宅その他の設計・施工なさり薪ストーブを設置された方。
  入会金、会費は特に必要有りません。
(2) 入会期間について
  2年毎の更新でお願いします。
(3) 薪の種類・状態について
 ア)ミズナラ・タモ・カシワなどが混じっています。
 イ)薪は一夏乾燥が必要です。
(4) 販売価格・その他について
 ア)販売単位:割った薪をフレコンバックに詰めた状態。
 イ)1袋(薪 0.6立方メートル)7.500円(運賃込み/消費税別)
  ※ 運搬は帯広市内、近郊の方に限らせていただきます。
 ウ)運搬時期は春です。
 エ)量の制限 お一人様年間10袋(薪 6立方メートル)程度まで。
  ※1. 入荷量がまだ「いくらでも」という状態ではないので。
  ※2. 薪6立方メートルは40坪程度の高気密住宅一冬の使用量です。
   特にそれ以上必要な方はご相談下さい。
(5) 『薪倶楽部』所在地  幕別町札内工業団地

 薪倶楽部(まきくらぶ)のご利用
 お気軽にご用命下さい

薪を燃やして地球を守る・・・って?

 それにしても、最初、私としては「エコ(ロジー)」が声高に叫ばれるご時世にあって薪ストーブってどうよ?」という感じがありました。薪を燃やすという事は、樹木を切り倒して薪にしてしまうわけですし、燃やせば「温暖化」「異常気象」の原因とされる二酸化炭素を放出するわけですから・・・。

 ところが


 間伐材の活用は
  森林を育てる
  <木質燃料と二酸化炭素>
 石油・ガス・薪などを燃やすと温室効果ガスといわれている二酸化炭素を排出します。鹿氏、薪や木質ペレットなどの場合は、もともとその樹木が成長する過程の中で空気中の二酸化炭素を取り込んだもの。プラスマイナスでゼロになり,石炭や石油のように決して増やしているわけではない。
  <間伐材の活用は森林を守り育てる>
 森林は温暖化の元となっている二酸化炭素を吸収してくれているわけですが、その森林資源を維持・拡充させるには定期的に不要な樹木を伐採して森林に日当りや風通しを確保する「間伐」という作業が不可欠です。このとき伐採された材を「間伐材」といい、これが薪などになれるのです。
 一方、我が国林業の現状は安価な輸入材に押され、間伐のコストに耐えられず、結果的に森林は放置され、荒れてしまう傾向にあります。
 間伐材を「薪・ペレット」などとして有効活用することができれば森林を守り育てる事になります。
  <エネルギーの地産地消>
 地元十勝には森林が多い。利用しないのは大きな損失。わざわざ中東から運んで来る石油にエネルギーの多くを頼っているのってどうなんだろうか? 全部とはいわないけれど依存度を少しでも下げるのは大切な取組みではないでしょうか  この森林産業の振興は、北海道・十勝にあってはそのまま地元の人材の育成、地域の経済振興につながります。
  <非常時のエネルギー>
 3.11以来どうしても災害時のエネルギー確保が気になります。「薪ストーブ」は薪さえあれば、極端にいえば、とりあえず「燃やすもの」さえあれば暖が確保できる点で非常時に向いています。「想定外のことはいつかは起こる」という事実は、3.11以後の今、常識でしょうから。 考え過ぎでしょうか。
  <充実感>
 かつて暖房といえばどこの家にも「薪・石炭」ストーブが部屋の中心にドーンと存在して、人は否応なしにその周囲にたむろしていたものでしたし、炎の周りにはいつも会話がありました。
 やがて建物は断熱化され、暖房機は設置場所を中央から壁際へと移し、「簡単さ」「便利さ」を求めて「石油」「ガス」「電気」へと変化して来ました。今ではパネルやスリットが「快適な」空間を「自動的」に維持してくれるようにまでなりました。完成された形なのでしょうが、フと淋しい、何か物足りない・・・そんな感じもします。
 今、『薪ストーブ』愛好者が増えて来ているのには理由があるのですね。絶えず形を変えてゆらめく炎・・・原始時代に始めての火を発見して以来の人間の根源的な執着なのかも知れません。


Copyright(C) 2011 Kuji Kenchiku Kobo.All RightReserved.