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気がかりな事の1つ

幾つかの気がかりな事の中で「気がかり度」ベスト10の中に「壁の中の石碑」があります。

私が勤めている頃の古い話なのですが、あるバイクショツプの改造工事での事です。外装などのスケツチに遣り甲斐のあつた事を思いだします。 

この建物は何度も増改築を繰り返している建物らしく、間仕切りなどを壊すとかなり古い構造部分が出てくるのです。

ある壁と壁が普通でしたら90度か45度程度で交わるところ、なぜか中途半端な角度で交わる部分があり、この部分の壁を剥がすと何と中から「石碑」が出てきたのです。私はまだこう言うモノに対する感度は鈍かったせいか、一応オーナーにどうするかお伺いをたて、また塞いで図面通りに壁を造り工事は無事完了しました。 なぜか「石碑」の文字も読んだ記憶も無く、カメラにも収めなかつたのです。

今の私でしたら、この下には「小判」の入つた瓶が埋まっているのでは無いでしょうか?とオーナーの耳元に...。

オーナーの「そんなもん、塞いでよ」と軽く言つた事は当然の事で「ショールームの中に石碑が立っている光景は墓石のショールームではないのでしょうが無いことなのです。それ以来近くを通ると「壁の中」が気になるのです。

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